ミツバチとの生活
ミツバチと花の健康、ミツバチの効率より働き・はちみつの品質を保つために、蜂の巣の管理は非常に大切です。
花の量に対する適切な巣の数、花との距離、風や日当たりとの関係、全てを計算して巣の管理をしています。尖った味や食感ではなく滑らかなマヌカハニーの味わいになるためには、スムーズな蜂の巣の環境を我々が作る必要があります。蜂の働く環境にストレスや疲れがないよう、ヘリコプターで巣を移動することもあります。
巣の管理は手作業です。ミツバチの数・健康、はちみつのクオリティは全て手で確認することで品質を保てます。
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蜂の巣とマヌカの樹の密な関係
「その年の気候によって著しく良いマヌカの樹があれば、蜂の巣をできる限りその近くに設置することは肝要。蜂がそのマヌカの樹に簡単に行けて働くことができれば、最高なマヌカハニーが作れる。我々はどのビンテージでも同じように最高なハニーが作れるよう、いつでも、どこへでも行く。」
マイク
[オペレーション・マネージャー]
自然との共同作業
フォーゴットン・ワールドは人里離れた森林地帯にある地域柄、原生的な自然環境を保っています。これが非加熱・未精製マヌカハニーを栽培するのに最適な地域。
義父のファームを受け継いだサイモンは何も手を付けず、自然のあるべき姿を尊重し、そのまま生かしています。人間の役目は自然が思いのまま生きれるようにサポートをすること。
サイモンいわく「自然の力は偉大です。どんな厳しい環境に置かれても、元の姿を取り戻しますし、美しく育ちます。人間では考えられないような場所でもマヌカの樹は強く育ち、美しい花を咲かせます。彼らは最適な環境を知っている。
今では植民地として開拓される前の本来の自然の姿になっています。野鳥も自由に飛び回り、これこそが最高のマヌカハニーを生み出す環境なのです」
女王蜂の生育
女王蜂ははちみつ作りにとても重要な役割を果たします。1つの巣に1匹しかいない女王蜂の性質の良さがはちみつのクオリティに大きく影響すると言っても過言ではありません。ポウアツでは女王蜂に精通している担当が、育成や巣への配属を彼女たちの負担にならないよう、再三の注意を払って的確に行なっています。
女王蜂は巣の中を管理し、働き蜂たちが質の良い花粉を持ち帰ってくるのを見守ります。また、質の高い女王蜂はその遺伝子を引き継ぐために沢山の卵を産んでいきます。女王蜂担当はそれをサポートし、毎年全ての巣には高品質の女王蜂が巣を引き継ぐように管理しています。これでレベルの高いはちみつが採れます。
更に細かいミツバチの管理もしています。フォーゴットン・ワールドの特殊な地域がマヌカの樹に影響を及ぼすため、その性質にあったミツバチの種類まで指定します。繊細なマヌカハニーの近くには性格が穏やかなイタリア種類の蜂、たくさん蜂蜜が取れる地域からアグレッシブなニュージーランド種類のミツバチを選んでいます。